白馬の麓で過ごす
いつも以上の”いつも”

B&D HAKUBA IWATAKE

Client
株式会社ズクトチエ
Category
宿泊施設
Location
長野県北安曇郡白馬村北城12130-2
Open
2026.01.16
Area
637.32 ㎡

About

長野県白馬村。言わずと知れたスキーのメッカです。その中にある「岩岳スキー場」の麓に、40年以上スキーヤーに親しまれてきた宿「ロッジいとう」はありました。休業中のこの宿を、外資に売るのではなく次の世代へつなぎたい。それがオーナー伊藤さんの願いでした。

その想いに共鳴したのが、白馬の未来を考えるまちづくり集団「ズクトチエ」。白馬とスキーを愛する仲間たちを募り、ロッジと自宅を含めた再生プロジェクトが始動しました。

そんな折、アワーカンパニーの三輪がズクトチエの和田氏に出会い、プロジェクトへの部分的出資と、アワーカンパニーのブランディングパートナーとしての参画につながりました。元々、三輪と杉木氏(三杉不動産)は筋金入りのスキーマニアであり、長年この地を愛し続けてきた「白馬ラバー」でもありました。白馬に個人的な拠点を探していた彼らにとって、本プロジェクトは自分たちの夢を実現するプロジェクトでもあります。

かくして立ち上がった本プロジェクト。想いの原点は「スキーと白馬は人生を元気にしてくれる」ということを多くの人に伝えたい。そして、プロジェクトのテーマは、来年もまた同じメンバーで訪れたくなるような濃度の高い「団欒(だんらん)」を生み出す装置づくり。非日常の白馬で過ごす、日常の延長にある「特別な日常」。たった9室の小さな宿に、ありったけの想いを詰め込みました。

Base & Dining — Discover / Do / Danran

それぞれの白馬の真ん中に、団欒をつくるプロジェクトです。

PLANNING / CONCEPT
旅をもっとわがままに

スキーは大きな目的。
だけど、そのためだけの白馬ではもったいない。
大きな目的と小さな自由が積み重なることで、旅は、きっともっと豊かになる。
ホテルに縛られない。
目的に縛られない。
わがままを楽しむ、自分たちならではの時間。
そんな白馬旅を思い描きました。

一緒の思い出が、一生の思い出話に

旅を共にすることで、思い出を共有する。それは、その先の人生においてお互いに共有できるかけがえのない財産です。白馬の旅においても、スキーという共有できるコンテンツがあることはもちろん、日中それぞれが異なる時間を過ごしたとしても夕方になったら「ただいま」と言って帰ってこることができる家のような存在となることを目指し、それをこのプロジェクトにおける「団欒」として定義しました。開業時点ではまだ多くは実装できていませんが、この「団欒」の起爆剤となるように宿泊全体をアクティビティとして捉え、「団欒アクティビティ」を開発することになりました。ここで過ごした旅の日々「特別な日常」そして「特別な団欒」を経て、また帰ってきたくなる「定宿」を目指します。

いつも以上の“いつも”

いつもの日常を共にする人たちと、いつものように食卓を囲み、いつものように「おやすみ」と言ってベッドに入り、「おはよう」と言って今日もまた食卓に集う。この「いつものこと」でも、白馬の大自然に囲まれることで、いつもと変わりのなようでいて、いつもとは全然違う「いつも以上」を体験できる。この体験が、「いつもの”いつも”」に戻った時にも「”元のいつ”も以上」になっている。プロジェクトチームのみんなの体験から生まれたコンセプトでした。もちろん、いつもの日常を共にする人たちだけがターゲットではありません。たまにしか会うことはないけれど「いつものメンバー」と呼ぶに相応しい人たちも、この宿に集うことで「特別ないつも」になる。いろんな人のいろんな「いつも」のあり方を、それぞれ「いつも以上にすること」をテーマとして掲げました。

来た時よりも、元気になって「いつも」に戻る
そのためには

「弾丸より団欒」

NAMING / LOGO DESIGN

B&D HAKUBA IWATAKE / ビーアンドディー白馬岩岳

B&Bというホテルカテゴリーがあります。ベッドとブレックファーストを提供する比較的手頃なホテルスタイルです。私たちは、白馬で宿泊施設の新しいカテゴリーを生み出したいと考えました。
Base & Dining /Discover/Do/Design/Danran..
山と向き合い「理想の日常」に浸るための拠点、そして「団欒につながるいろんなアクティビティ」。山とともある遊びの拠点となる宿泊施設のカテゴリー。
それがB&Dです。

ROOMS
全室キッチン&ダイニング付き
全室団欒ソファ付き

全ての部屋を「団欒装置」とするために、キッチンとダイニングは欠かすことのできない機能であると考えました。部屋の広さによっては十分な大きさを確保するのが難しいこともありましたが、「どう団欒のひとときを過ごすのか?」を幾度となくシミュレーションし、団欒を育むためのキッチンとダイニングを用意することができました。また、設計者であるスナークの小阿瀬氏の提案により、全室に「団欒ソファ」が設けられました。ソファとして機能し、ベッドとして機能し、クッションのような背もたれとしても機能し、時にはリビングのようにも機能する。それぞれの自由な団欒を支えるソファです。全ての部屋を「団欒」の視点でデザインしたことにより、また帰ってきたくなる「いつも以上のいつもの家」をかたちにすることができました。

RESTAURANT
団欒アクティビティとしてのレストラン

&Deli / アンドデリ

B&Dの1階に設けたレストラン「&Deli」。店内でお楽しみいただけるのはもちろん、テイクアウトにこだわりました。B&D客室での団欒を盛り上げる団欒アクティビティのひとつです。また、白馬は飲食店が不足してます。白馬在住の方はもちろん、他の宿泊施設にお泊まりの方もテイクアウトしてお楽しみいただくことができます。料理をプロデュースするのは白馬出身の太田哲雄シェフ(from LA CASA DI Tetsuo Ota@軽井沢)。みんなで囲む食卓をイメージしたメニューを考案していただきました。

ART & DESIGN
団欒デザイン

館内アートやサイン、備品など、目につく全てのものを「団欒アクティビティ」となることテーマにデザインしました。例えば、客室入口に掲げられた室名サイン。これらも、風合いを感じる布地の設えに、各室異なる白馬の動物を描きました。訪れた子供たちが「僕の部屋はお猿さんの部屋」などとちょっとした愛着のきっかけを生むことを意識しています。また、B&Dのシンボルとなるアートは、白馬での活動や文化歴史を織り交ぜた一枚のタペストリーとして描きました。館内にある一つひとつに物語を落とし込みデザインしています。ご宿泊の際は、ぜひごゆっくりと全てをご覧いただけると幸いです。

TEAM

Client

  • ズクトチエ

    和田寛

  • ズクトチエ

    太田悟

  • ズクトチエ

    加藤智大

Our Company

  • 企画
    コピーライティング

    倉富宗一郎

  • プロデュース
    プロジェクトマネジメント

    三輪和賀子

  • 環境デザイン

    志賀小巻

  • アートディレクション

    武田匡弘

Partners

  • 建築設計
    スナーク

    小阿瀬直

  • 施工
    三喜工務店

    三輪直慶

  • サイン
    アダチ

    出口賢二

  • WEBコーディング

    田中誠人

Our Company’s Work

総合企画監理:
コンセプト策定
クリエイティブディレクション
プロジェクトマネジメント
アートディレクション
ネーミング・コピーライティング
インテリアデザイン
サイン計画・デザイン
販促物計画
web企画・デザイン