Our Company

PLANNING / CONCEPT

幸せや、生きがいは人によってそれぞれですが
私たちは、今回のプロジェクトにおいて
数ある生きがいの中から「会える」ことの実現を選択しました。

“会える”商いは、「生きがい」につながる！

いろんな「生きがい」がある中で、「商い」は街の文化と直結していると考えました。また、街にあるいろんなビルの中で商業施設は数少ない“誰もが自由に入ることができる”ビルです。シェアオフィスやシェアハウスも、関係者以外にとってはシェアではありません。商いが集まる場所には誰もが自由に立ち入ることがきます。商いを営んでいようがいまいが自由！さらに、お店の人とは比較的自由に会話することができます。さらにさらに、もし自分が商いを営むことができれば、もっといろんな人に会うことができます。こんな「会えるという生きがい」につながるような商いとはどんな商いなんだろう？そう考える中で、「個商い」に辿り着きました。

「顔なじみ」になれる個商い

自分の「好き」を原動力として、それを誰かに伝えつつ生業（なりわい）とするような、個性的な商いを「個商い（こあきない）」と呼ぶことにしました。店と客の関係だけではなく、個人と個人の関係が生まれるのが「個商い流通」です。買っても、買わなくても、ちょっと顔を出して、ちょっと挨拶して、ちょっとしゃべって、たまに買う。多様な個商いがあれば、多様な顔なじみになるチャンスがあり、多様な生きがいにつながります。このビルは、個商いの集まるビルとしてリノベーションすることになりました。その結果、個商いがいかに出店しやすいビルにできるか？ということが、大きな検討事項となりました。

NAMING / LOGO DESIGN

NAMING STORY

施設の名称｢KO52 TAKAO(ケーオーゴーニータカオ)｣は京王高尾線高尾駅の駅番号｢KO52｣が由来です｡さらに、個商いの「個（KO）」を示します。また、「どうぞご自由に（52=ごじゆうに」や「GO TO（52）」というメッセージを含むことで地域に開かれ、人が訪れ、出会いが生まれる「高尾暮らしのシンボル」となる施設を目指した名称です。

LOGO STORY

ロゴマークのデザインおよび全てのアートディレクションを、過去にも様々なプロジェクトを共にしたLigh.の武田匡弘氏が担当しました。施設のテーマ｢個(一人ひとりの個性) の躍動｣を「○」の動きで表現しつつ､一人ひとりの個性を支える存在となれるように､普遍的なデザインとしました｡また、「高尾暮らし」のシンボルとして、京王電鉄高尾駅の駅番号表示マークを本施設へと展開しました。

コミュニティではなく「顔なじみの関係」

コミュニティはやもすれば閉鎖的なものになりかねません。ビル内で完結するコミュニティの形成ではなく、程よい距離感を保った個々の集合が個商いビルの理想形です。ビル内に加え、訪れた人が、そして訪れた人同士もなんとなく「顔なじみ」になれる。そんな関係を目指し続々と個商いが集まってきました。ビール醸造家、コーヒーバリスタ、ランニングトレーナー、ファッションデザイナー、イラストレーター、美容師、整体師、フレグランスショップのオーナー、フラワーデザイナーなど、多様な個商いでKO52 TAKAOが形づくられています。

ENVIRONMENT DESIGN

アワーカンパニーでは、ビル全体の総合的なデザインも担当させていただきました。KO52の主役は「個商い」です。彼らや彼らの商いに注目が集まり、かつ訪れたゲストの豊かな日常の背景となるよう「気づく、知れる、わかる、引き立てる」をテーマに居心地と構え心地に良いデザインを心がけました。

OPENING MOVIE

開業時に京王線社内サイネージや駅のサイネージで放送された映像。個商い一人ひとりにフォーカスし、KO52に満ちたエネルギーを表現しました。

OPENING VISUAL

開業時駅貼りポスターやWEBサイトに用いたメインビジュアルは、個商いを営むみんなの顔で表現しました。買い物に来るというモチベーションのその前に「会いにいく」ということこそKO52の醍醐味であり、個商いそのものがKO52の商品であることを伝えるメッセージビジュアルです。